ゲンジボタル飛光

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夜の散歩。
ゲンジボタルがちらほらと飛び交う。気がつくとあちらにもこちらにも。今年、幼虫の上陸をみたのは3/19だったので「約45日後に飛び始める」という情報にほぼあっていることになる。


水辺の植物にとまったところを撮影。

図1 ゲンジボタルの前胸背の斑紋パターン(大場,2002)

ゲンジボタルの前胸背の斑紋には、図1のような7パターンがあるらしい。元論文(大場,2002)をみると、太く明瞭な錨紋型が九州に、十字紋型が四国・中国・近畿地方に、薄紋型・無紋型が関東以北に出現し、青森県弘前市には前方斑紋型が多いとのこと。

今回うちの近くで撮影したゲンジボタルは「2.錨紋型」にみえる。九州と四国の間でみられる斑紋パターンということなのかな。

図2 CO II遺伝子からみたゲンジボタルのハプロタイプグループ間の関係(鈴木ほか,2000)

ゲンジボタルは、遺伝的に大きく6グループに区分されるという。元論文(鈴木ほか,2000)をみると、mtDNA COII領域で19種類のハプロタイプ(A-S)が確認され、東北グループ(A, D)、関東グループ(B, C)、中部グループ(F, G)、西日本グループ(E, H, I, J)、北九州グループ(K, L, M, N, O, S)、南九州グループ(P, Q, R)の計6グループに区分されている(図2)。

発光間隔については、2秒型から4秒型が派生してきたと考えられるとのこと。前述の大場(2002)をみると、西日本3秒型や東日本3秒型なども確認されているらしい。

長い進化の時間の中で、地域固有のパターンが生まれているのですね。ヒトによる安易な放流で それを壊さないようにしないと。

[参考文献]

  • 大場信義.2002.ゲンジボタルの外部形態と発光パターンの地理的変異.全国ホタル研究会誌,35:19-22.
  • 鈴木浩文・佐藤安志・大場信義.2000.ミトコンドリアDNAからみたゲンジボタル集団の遺伝的な変異と分化.全国ホタル研究会誌,33:30-34.
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