会議の帰りに大月町で仕入れました。
この貝はホントにたまらない美味しさ。アサリともヤマトシジミともイガイともマテガイとも違う旨味。柑橘酢をジュッとかけて 辛口白ワインでやっつけるのです。
種名
カリガネエガイ Barbatia virescens
地方名:よこめ(高知県)よこがい(和歌山県)
分類
軟体動物門 Mollusca
二枚貝綱 Bivalvia
フネガイ目 Arcoida
フネガイ科 Arcidae
エガイ属 Barbatia
形態
殻長3.5-4.5cm。殻は横長。殻表には細かい放射肋が多数あり、褐色の殻皮でおおわれている。肉は薄い橙色。
生態
北海道南部以南の海岸に分布。潮間帯の岩礁に足糸で付着している。
料理法
酒蒸し・バター蒸し・味噌汁
メモ
- 磯臭いとして食用にされない地域もあるが、高知では直売所等で販売もされている。海域環境の違いなのかもしれない。
- 仏手柑、直七、すだちなどの酢みかん(香酸柑橘類)とあわせると、特に美味しい。
- 近縁種アオカリガネエガイ B. obtusoides の殻はごつごつした形をしている。本種の変異型とされることもある。
参考文献
- 奥谷喬司 編著・楚山勇 写真.1994.海辺の生きもの.367pp.山と渓谷社,東京.
- 有山啓之・今原幸光 編著.2013.フィールド版新板 写真でわかる磯の生き物図鑑.279pp.トンボ出版,大阪.