船でいく山:沖の島

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四国を南西端からみることができるポイント。それが妹背山だ。

妹背山(標高403.8m)は、四国百名山のひとつで、沖の島の最高峰である。その頂上に立つと、鵜来島、二並島、蒲葵島の向こうに静かに横たわる四国を眺めることができる。

妹背山に登るには、まず船にのる。

宿毛の片島港から定期船で沖の島へ。幡多半島西海岸の美しい景色を見ながら近づいていく。沖の島独特の白い岩の断崖がみえてきたらもうすぐだ。

集落の建物は丘陵地にあり、あちらにもこちらにも見事な石垣が構築されている。ここ沖の島の歴史文学上のデビューは古く、『今昔物語』第26巻に「土佐の国の南の沖に妹背の島とてありとぞ人語れり」と記されている。『宇治拾遺物語』にも同じ内容の話が載っているそうだ(参考論文PDF)。集落は大小五つある。江戸時代には南部(弘瀬・長浜)が土佐藩、北部(母島・古屋野・久保浦)が宇和島藩と二分されていたが、明治時代になって島全域が高知県に編入されたという歴史があり、土予国境跡の碑が今も残っている。

登山道はウバメガシなどのトンネル(写真左)。山中にある山伏神社には樹齢500年をこえるスダジイの巨木が存在する(写真右)。

頂上に登ると、見晴台があり、そこからの眺めは爽快そのもの!

砲台跡もあり。旅をする蝶 アサギマダラ Parantica sita niphonica は、日本本土と南西諸島・台湾の間を往復していることが知られているが、ここ沖の島にも立ち寄るようだ。本日訪れた時にはツワブキの花にとまって吸蜜していた。この季節には、ちょっと毒々しい姿のマムシグサ Arisaema serratum(実際に有毒植物)の結実もみることができる。

もし機会があれば、ぜひ訪れてほしい。四国をみる視点が少し変わる。

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